株式会社マエショウ
板金加工品の中で屋外に盤や金属筐体を多く設計・製作するマエショウでは、図面に従った寸法精度だけでなく防水性・防塵性・耐環境(温度)性・騒音値を専門の試験設備によって測定することが可能です。これによりお客様は製品形状だけでなく、性能試験も合わせてマエショウにご相談・ご依頼することが可能となっています。
屋外に設置される制御盤・通信盤は雨風にさらされるため、板金加工品である盤や筐体の防水性能が求められます。この防水性能のレベルはIP:保護等級で区分されており、防水試験は、IP X4やIP X5などと表記されます(防水に関する試験はIP X1~IP X8まで)。一般的に盤の屋外はIP X4程度が求められ、マエショウはこのIP X4~X5の試験設備を社内に保有し、防水試験を実施することが可能です。防水性能等も合わせた板金加工品の製作をご依頼する場合にも安心してご依頼ください。
屋外や粉塵が飛散する環境に設置される制御盤・通信盤は、防水試験と同様にIP:保護等級で区分されています。防塵・対塵試験は、(防水性能の後ろの数字)IP 4XやIP 5Xなどと表記されます。(防塵・対塵に関する試験はIP 1X~IP 6Xまで)。設置環境にもよりますが、一般的に屋外盤はIP 4X程度が求められます。マエショウはこのIP4Xに加え 5X~6Xの試験設備を2021年5月に導入を予定しております。
水や塵に対する保護以外にも屋外の直射日光の影響を受ける・設置環境が40度近くになる制御盤や通信盤の内部は、50度以上になることがあります。恒温槽の中で盤を設置環境と同じ温度で通電することで、盤内の温度が実際に何度になるかを計測。それによって、制御機器や通信機器が正常に作動するか、コンデンサの寿命を大きく短縮する危険性がないかを確認することが可能です。マエショウでは、冷却対策の機器も提案可能ですので、温度を確認したい方は、専門の環境・温度試験機で計測いたします。
屋外の制御盤・通信盤、金属筐体には、盤クーラーや軸流ファンなどの冷却機器が設置されることが多くなっています(盤内・筐体内の冷却・放熱対策)。その際に盤クーラーであれば、コンプレッサとファンの稼働音、軸流であればファンの稼働音が発生し、これらの稼働音が周囲に騒音となります。設置場所によって、特に周辺に住宅や人通りがある場所には、予め制御盤や通信盤から出る騒音値を実際に確認することが、後々のトラブル防止につながります。マエショウでは無音響室を保有し騒音値を計測することが可能となっています。